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ザ・登城

東海地方

遠江(静岡県西部)

珍しい玉石を積み上げた石垣が特徴の城、高天神城奪還の拠点

横須賀城 別称=松尾城 (平山城) 【所在地】 静岡県掛川市横須賀

築城時期:  1578年(天正6) 築城者:  徳川家康

よこすか じょう
本丸南下 玉石垣と石段

 遺 構  《 遺構/曲輪・石垣・土塁・堀  移築/門 》
 武田軍対徳川軍の数度にわたる高天神城争奪戦のため、徳川方の陣城として築かれた横須賀城は、主要道69号線からでも、こんもりとした丘に特徴的な玉石垣がよく見えます。
国指定史跡である横須賀城は、三の丸・二の丸・西の丸・本丸などの主郭部分が綺麗に整備されて公園となっている。特に、ミニゴルフ場と思わせるような芝生と、珍しい玉石垣が見事に調和している。

 かつて、城のすぐ南面は、遠州灘から深く入り込む入江があって、天然の要害となし、横須賀湊は水上交通と物流の拠点となり、海辺の道と海運の拠点として遠州灘を押さえる要衝であった。
城前のこの入江は、1707年(宝永4)の宝永大地震による地盤隆起によって干上がり、城周辺の様子は一変し、湊も使えなくなった。現在、海岸まで直線にしておよそ2キロメートルが陸地となっている。

 北方の小笠丘陵から連なる松雄山の尾根を大堀切で分断して北側の護りとし、 西側から順に、二の丸・西の丸・本丸・北の丸・三の丸と典型的な一二三段に配置された縄張りとなっている。
東西に細長い縄張りからか、東大手門、西大手門と2ヶ所の大手門が南面して開かれているのが特色である。

 城域はほぼ原形をとどめており、天竜川から運び積まれた玉石垣も遺構として残り、城攻めのための戦国時代の陣城が、近世城郭として明治まで続いた珍しい平山城の城郭です。


 1574年(天正2)、信玄亡き後の武田勝頼は遠江への侵攻を開始し、徳川方属将・小笠原長忠が護る高天神城を落城させた。
翌天正3年5月、“長篠・設楽ヶ原の戦い”において、武田軍が徳川・織田連合軍に大敗すると、天正6年、徳川家康は高天神城奪還の拠点とするため、大須賀康高に命じて横須賀城を築かせ、天正9年、勝頼に奪われた高天神城を落城させ奪還した。

 1590年(天正18)、家康の関東移封に従い、大須賀康高の養子・忠政(榊原康政実子)は上総久留里城に移り、替わりに、上野・(太田)金山城の由良氏一族の渡瀬繁詮や豊臣譜代の有馬豊氏が城主となった。

 1600年(慶長5)の“関ヶ原の役”で東軍が勝利すると、徳川家康故地への譜代配置策により、有馬豊氏は丹波福知山城に移され、横須賀には、大須賀(松平)忠政が復帰した。大須賀(松平)氏2代・忠次は家康の命により、上野館林城にあった徳川四天王の雄・康政を祖とする榊原家を継ぎ、大須賀家は絶家する。

 その後、駿府城主徳川頼宣(家康10男・後の初代紀州徳川家藩主)の領地を経て、松平(能見)氏2代、2代将軍秀忠の側近として出頭した井上正就および、子の正利、更に本多平八郎忠勝の嫡流と考えてよい本多利長5万石と続き、1682年(天和2)、信濃小諸城(長野県小諸市)より西尾忠成が入り定着する。

 以降、西尾家8代・186年の支配で明治を迎える。中世の城から近世城郭へと20代290年存続した横須賀城の建物などは、明治6年(1873)全てが解体され払い下げられた。

本丸南側の高石垣
天竜川の河原から運ばれた玉石です 
西の丸
ゴルフ場のティグランドのような一段高い所が建物礎石跡です 
本丸南下門跡周辺 本丸跡
奥が天守台跡です かつて三層四階の天守が存在した 
城址銘碑と天守台跡礎石群
奥は本丸北端の土塁です 
本丸跡から見た背後の北の丸跡
奥のこんもりした林のところが松尾山です 
城域北側の外掘跡 本丸下南東にある三日月堀
東大手門跡の現況
かつて、手前道路部分は入江で海であった 
不開門が移築されている撰要寺境内にある宝篋印塔
初代大須賀康高・忠政などの墓です 

縄張案内図
(現地案内板より)
木の葉が影になり見えにくくてすみません

本丸に屋外展示されている 模型
上の縄張図を参照してご覧ください

移築 城門(不開門)
撰要寺山門として利用
撰要寺 住所:掛川市横須賀字山崎 
移築 町番所
旧大須賀町中央公民館敷地内にあり 

移築 御殿の一部(書院)
1699(元禄12)年頃、城内にあった白書院で、1859
(安政6)年、藩主・西尾氏より拝領して移築したもの

所在地 : 油山寺 静岡県袋井市村松1番地
2008,04.06訪問

登城アクセス
陸 路 : 東名高速道路〜掛川IC/市立総合病院角左折〜小笠教育会館角右
  折〜左折/県道38号線〜子隣/左折(県道38号線)〜下新橋/右折(主要道69
  号線)〜右折 ※掛川ICより約15km

駐車場 : 横須賀城の無料駐車場(10台程度)を利用


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