| 東海地方 |
| 伊勢(三重県) |
北畠親房が築いた南朝方の拠点。信長次男・織田信雄も居城
田丸城 別称=玉丸城 (平山城) 【所在地】 三重県度会郡玉城町田丸
| 築城時期: 1575年(天正3) | 築城者: 北畠(織田)信雄 |
本丸跡 穴蔵(地階)のある天守台 (南面) 虎口石段は「八」の字形(逆扇形)をしています 織田(北畠)信雄により、三層の天守が建てられたが、 僅か5年で焼失してしまい、その後再建されることは無かった |
| 遺 構 《 移築/城門 遺構/曲輪・天守台・石垣・櫓台・土塁・堀・堀切・竪堀・土橋 》 | |
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皇大神宮の鎮座と共に神領となった玉城町は、神社の多い町でもあり、歴史ある城下町玉城は人口1万5千足らずの小さな町であるが、古来、この地方は幾多の戦乱に巻き込まれ、田丸城は伊勢国司・名門北畠家の本城であっただけに見事で、典型的な織豊系の城郭として、水堀・野面積みの古風な高石垣・天守台と三拍子揃った要素の遺構が良く残されている。
現在の縄張りは、伊勢の名門北畠家へ養子に入った織田信雄時代のもので、平山城ではあるが、本丸跡・天守台からの展望は抜群で、『天空の城但馬竹田城(兵庫県和田山町)を彷彿とさせる』とまで言い切る“城郭好き”が居るほどです。 また、田丸城は信雄により大修築された石垣造りの近世城郭としての顔を持ちながら、幾多の中世城郭の一面を併せ持つ城として、城郭ファンにとって、堪らない魅力を秘めた城の一つと言っても過言ではないと思います。 更に、観光客で溢れることなどなく、静かに城域を散策できるうえ、城址には、案内板・解説板がきちんと設置され、城好きならずとも楽しめるように整備されています。
1342年(康永元)、北朝を援護する足利尊氏に攻められ落城する。室町時代には、伊勢国司となり、霧山城(三重県美杉村)に館を構えた北畠氏の支城として再建され、北畠一族が居城、田丸御所となった。
室町時代末期、織田信長の伊勢侵攻を受けた北畠具教は、信長の二男信雄を伊勢国司北畠氏の養子に入れることで和睦した。
1575年(天正3)、信雄は大河内城(三重県松坂市)から田丸城に移った。この時、田丸城に大改造を加え、本丸・二の丸・北の丸を設け、本丸に三層の天守閣を築き、現在見られる規模を整えた。
1584年(天正12)、蒲生氏郷が伊勢松坂城に入封すると、田丸城は氏郷の持城となり、氏郷の妹婿田丸直正が城代として入った。
以後、稲葉道通・教道父子と入り、伊賀伊勢22万石の国主として入った藤堂高虎が、1616年(元和2)、加増を受け田丸領を領した。
1619年(元和5)、田丸城は徳川御三家・紀州和歌山藩・徳川頼宣の所領するところとなり、家老久野宗成が田丸城に入り、代々久野氏が城代として明治まで続き、明治2年廃城となった。
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田丸城 大手門跡
画像は玉城町公式webサイト 「フォォトギャラリー&ストック集」 提供
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“剣豪大名” 北畠具教 “最後の伊勢国司”
(きたばたけ とものり) 1528(享禄元)〜1576(天正4) 名門伊勢北畠家第8代当主 「多芸御所」「三瀬御所」などと呼ばれ、文武両道に秀でた名将。官位は従三位中納言。朝廷との繋がりが強く、親王並みの待遇を受けた。
「剣聖」塚原ト伝に剣の腕前を認められ、鹿島新当流の秘伝『一の太刀』を授
けられる程の達人・兵法家であり、剣豪大名として名高い。
「剣聖」上泉信綱とも親交があり、信綱が城主の座を捨て、諸国修行の旅で上洛する途中、伊勢に立ち寄り、具教から大和にいる二人の人物を紹介され、宝蔵院流槍術の祖となる宝蔵院胤栄と当時「畿内随一」と評判の柳生(石舟斎)宗厳を、いとも簡単に打ち破った話は有名である。 【上野箕輪城のページ “剣聖 上泉伊勢守信綱” の項を参照】
織田信長の伊勢侵攻では、徹底抗戦し、長期戦となり、信長のニ男信雄を具教の姫雪姫と婚姻を結び、信雄を北畠家の養嗣子として迎え入れることで和睦する。
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田丸城は城域が16万平方メートル余りの城址ですが、廃城後の明治4年、城内の全ての建物が払い下げ解体移築され、城地も御料林(国有地)に編入された。
昭和3年、現・玉城町生まれの村山龍平氏(旧紀伊藩田丸領士族・朝日新聞創始者)の篤志により旧田丸町有地となり、「城山公園」として開放されたそうです。 田丸城の建物遺構は、「富士見門」と、紀伊徳川家領有時代に三の丸に置かれた御殿の一部である「奥書院」の二つだけと少ないですが、この奥書院は約120年ぶりに玉城町に戻り、移築保存されています。
「奥書院」
所在場所:玉城町役場向かいにある「村山龍平記念館」北側の「お城広場」の一画 ● 入城見学無料 但し、内部見学希望者は事前申込必要 ( 玉城町役場内 教育委員会へ申込 )【電話にて確認済】 なお、「奥書院」画像を見られる方は、こちら (玉城町オフィシャルWebサイト)よりどうぞ |